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013.妙蓮寺の住宅

Type:

​住宅/新築

Location:

​神奈川県

Design period:

2019.9~2020.3

Construction period:

2020.4~2020.10

Structual design:

​中村哲建築設計事務所 中村哲平

Builder:

渡邊技建株式会社 小櫃光晴

画一的な分譲住宅がそれぞれの敷地いっぱいに建ち並ぶことが想定されたため、注文住宅ならではの周囲との差別化と、建て込んだ環境下でいかに心地よく日常を過ごせる空間を作れるかということが設計に求められた。周囲が建て込んでいる立地ということ、南側を道路に接道しているという条件から、日当たりがよいからといって南側に安易に大きな開口部を開けることは得策ではないと考え、外部との間にテラスを介し、そこに大きく開口部を設けられるプランを考えた。

2階は居間食堂を中心として仕切りのほとんどない空間であるため、空間を覆う大屋根は屋根なりの勾配天井とし、余剰空間としての小屋裏は居間の吹抜けと程よい距離間でつながりを持たせた書斎的な場所として活用することで、空間の広がりを縦方向にも感じられるような構成としている。開放的な2階とは対照的に1階には実用的な個室をできるだけ無駄のないように配置しているが、各室をつなげる玄関ホールに少しだけゆとりを持たせることで窮屈に感じることのないようプラン上の工夫をしている。

居間とフラットにつながるテラスは周囲の視線を感じることなく、南西側に向かってなだらかに下る地形による開けた景色を望むことができ、建て込んだ住宅地の一画であることを忘れさせてくれるような場所になった。

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