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015.日野の住戸
Type:
住宅/改修
Location:
東京都
Design period:
2022.1~2022.3
Construction period:
2022.4~2022.5
Builder:
株式会社NEXT 堀内章
Photo:
下里卓也
不動産業を営むオーナーが築50年近い団地の一室を買い取り改修して販売することを考え、設計の相談をいただいた。
典型的な51C型団地の間取り、最小限の水廻りを有する50㎡程度の面積に加え、階段で4階までアクセスする必要があるという条件から、ターゲット層を単身~若年層の家族世帯に絞ることにした。
アフターコロナのこれからを見据え、限られた予算の中でいかに現代のニーズに合った新しい団地にアップデートできるかが改修設計のテーマとなった。
狭く長い階段のアプローチを抜けた後、室内に入ってから対照的に広がる”ひとつながり”の空間の中に、寝室や造作家具を入れ子状に配置、奥まで見通せる広い天井面を強調。空間の中を横断して広がる土間床は、室内の連続で気軽に裸足で歩くこともできる柔軟性を持ち、視覚的に広がりを感じさせる効果を演出している。
住まい方を限定せず、一般的なルールを逸脱している空間が基本となることで、既存団地が抱えていた既成概念にとらわれない、住まい手それぞれの自由な暮らし方が生まれることを期待している。
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